具体的な人気作品に目を向けると、夫婦の日常生活を温かい眼差しで切り取った『僕の妻は発達障害』が多大な支持を集めている。作者であるナナトエリが描き出すのは、発達障害を持つ妻との生活の中で生じるズレと、それを愛と工夫で乗り越えていく静かな日々だ。パートナー視点からの理解と歩み寄りが丁寧に描写され、当事者だけでなく周囲の家族にとってもかけがえのない気づきを与えてくれる。
一方、自身のアスペルガー症候群やADHDの体験をユーモアと圧倒的な観察眼で描き続けているのが沖田×華だ。代表作『毎日やらかしてます。』では、日常の猛烈な失敗や人間模様が包み隠さず描かれ、読者に笑いと救いを同時に届ける。失敗を笑い飛ばしながらも、その背後にある生きづらさの本質を突く手腕は唯一無二と言えるだろう。