甲殻類アレルギーの多くは、原因物質を口にしてから数分から2時間以内に症状が現れる「即時型反応」の経緯をたどります。進行スピードが極めて速いため、身体が発する微細な初期サインを見逃さない洞察力が求められます。
主な症状は部位ごとに段階を経て広がっていきます。
- 皮膚・粘膜症状(最も高頻度):口唇や舌の腫れ、口内のイガイガ感、全身のかゆみ、じんましん、まぶたの浮腫。
- 消化器症状:激しい腹痛、吐き気、嘔吐、下痢。
- 呼吸器症状:喉の締め付け感、声のかすれ(嗄声)、ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴、激しい咳き込み。
- 神経・循環器症状:めまい、冷や汗、立ちくらみ、顔面蒼白、意識の混濁。
特に注意すべきは「アナフィラキシー初期症状」です。唇の違和感や手のひらのかゆみから始まり、わずか10〜15分ほどで複数の臓器に症状が波及します。血圧が急降下して意識を失う「アナフィラキシーショック」へ移行すると生命の危機に直結するため、喉の詰まり感や息苦しさを覚えた段階でためらわずに医療機関を受診する、あるいは救急要請を行う判断が生死を分けます。