ドジャースに移籍して以降の大谷翔平の投手起用において、首脳陣が最も重視しているのが登板間隔のマネジメントです。デーブ・ロバーツ監督や編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏は、大谷の長期的な健康維持と10月(ポストシーズン)でのフル稼働を最優先事項として掲げています。
MLBの一般的な中4日ローテーションに対し、大谷翔平は日本時代からのリズムやフィジカル回復を考慮し、基本的に「中5日〜6日」の間隔で起用される方針が採られています。同じくドジャースの先発陣を担う山本由伸らとともに、先発投手の疲労を蓄積させない「6人ローテーション(変則ローテ)」を柔軟に採用する体制が構築されています。
この起用法において、年間162イニングの規定投球回を達成するためのシミュレーションは次のようになります。
- 登板間隔が中5日〜6日の場合:シーズンを通じた最大登板数は約26〜28試合。
- 26試合登板の場合:規定到達には1試合あたり平均6.23イニング(約6回1/3)が必要。
- 28試合登板の場合:規定到達には1試合あたり平均5.78イニング(約5回2/3)が必要。
球団が試合序盤から球数を厳格に管理し、6回途中で継投に入るケースが増えると、登板数が26試合程度だった場合に150イニング前後でシーズンを終えるシナリオも現実味を帯びてきます。現場の起用方針が「イニング数の積み上げ」よりも「1イニングあたりの質と怪我防止」にシフトしている点は見逃せません。