個人旅行者が訪れる際の利便性について、現地のインフラと動線を検証しました。穴通磯へのアクセスと駐車場は非常によく整備されており、三陸沿岸道路の大船渡碁石海岸インターチェンジから車で約15分というスムーズなアプローチが可能です。普通車数十台分を収容できる無料駐車場と公衆トイレが完備されており、ドライブコースの立ち寄り地点としてもストレスがありません。
駐車場から岬の先端にある展望ウッドデッキまでは、手入れの行き届いた遊歩道が整備されています。松林の間を抜ける木漏れ日の小道を進み、所要時間は片道およそ5分から7分程度。傾斜の緩やかなスロープや階段で構成されているため、一般的なスニーカーであれば無理なく移動可能です。展望デッキでの鑑賞と散策を含めた標準的な穴通磯の滞在所要時間は、陸上鑑賞のみであれば約30分〜40分、サッパ船乗船を含める場合は約1時間30分を見込んでおくと余裕を持った行動ができます。
写真愛好家にとって見逃せないのが穴通磯の写真撮影スポットとしての条件です。展望デッキからは広角レンズを用いることで、松の枝葉をフレームに見立てた奥行きのある構図が作れます。光線のベストタイミングは、岩肌に正面から陽光が差し込む午前中から正午過ぎにかけての時間帯です。午後は逆光気味になるものの、波間に沈む夕景のシルエットを狙うドラマチックな撮影が楽しめます。
一方で、近年問い合わせが増えている穴通磯のドローン撮影規制については厳密な注意が必要です。穴通磯周辺は三陸復興国立公園の特別保護地区・第1種特別地域に該当し、文化財保護法による名勝指定区域でもあります。加えて国有林野の管理区域や航空法における無人航空機の飛行ルールが適用されるため、無許可での飛行・撮影は法律および条例違反となります。空撮を行う場合は、事前に林野庁東北森林管理局、大船渡市教育委員会、および環境省への所定の手続きと許可取得が義務付けられています。