信太山新開地は、料亭の看板を掲げつつ実際には異性による接客を行う「飛田方式」の営業形態を長年維持してきた。和泉府中駅からほど近い住宅街の一角に、突然あらわれる迷路のような路地。そこには、都市計画から取り残されたかのような昭和初期〜高度成長期の 木造建築がひしめく。
しかし、近年のコンプライアンス意識の高まりは、この特殊な街の生態系を根本から揺さぶっている。風営法の解釈変更や警察の取り締まり方針の厳格化により、グレーゾーンに頼った従来の営業スタイルはもはや通用しない。安全対策や消防法の遵守をめぐり、廃業を決断する経営者が相次いでいる。