日本のサブカルチャー史において「使徒」という言葉に決定的な衝撃を与えた金字塔といえば、『新世紀エヴァンゲリオン』を置いてほかにない。人類の脅威として描かれた生命体「使徒」のモチーフは、世界中のクリエイターに多大な影響を与えた。神話的記号をSFアニメーションの文脈へと巧みに昇華させた手法は、現在のコンテンツ制作の基盤となっている。
一方で、大衆の支持を集める『デート・ア・ライブ』をはじめとする人気作品においても、「カマエル」の名を冠した炎の精霊兵装や熾天使の概念が描かれてきた。赤き炎を身に纏い、敵を焼尽する圧倒的な火力。これら名作群が築き上げた文脈とイメージの蓄積が合流した地点に、今話題の赤き使徒が誕生したと言えるだろう。