境内には、歴史的な情緒だけでなく強烈なアートの感性が漂う場所もある。赤坂の街と縁の深かった芸術家・岡本太郎の存在も、この地域の文化的魅力を語る上で欠かせない。境内の静けさと、解き放たれるエネルギーの対比は、どこか岡本太郎が追求した情熱の美学とも共鳴している。
特に圧巻なのは、何百体もの石造りの狐が奉納されている「霊狐塚」だ。ずらりと並ぶ狐たちの表情は一つひとつ異なり、見る者を不思議な世界へと引き込む。観光・寺社仏閣巡りを好むファンにとっても、これほど濃密なディテールを味わえる場所は都内でも稀有と言えるだろう。