日本の国政において車椅子議員の道を切り拓いた最大の立役者は、八代英太(前川旦)氏です。タレントとして絶大な人気を誇っていた1973年、司会を務めていたステージからの転落事故で下半身麻痺となり、車椅子生活を余儀なくされました。八代氏は1977年の参院選に無所属で出馬して初当選。車椅子に乗った国会議員として初めて登院し、郵政大臣などを歴任しながら、障害者施策の充実に生涯を捧げました。
その後も、車椅子や義肢を使用する当事者議員が国政や地方議会に挑んできました。下表は、日本の国政史において象徴的な足跡を残した主な車椅子・身体障害当事者議員の一覧です。
2019年の参院選において、特定枠制度を活用して舩後氏と木村氏が同時に当選した出来事は、日本の障害者政治参加の歴史における一大転換点となりました。従来の「リハビリを経て自力移動できる障害者」という枠組みを超え、24時間の介助を必要とする最重度障害者が国政の議席を得たからです。