現在の執筆環境を語る上でもう一つ重要な要素が、漫画制作だけに留まらない多忙なマルチタスクだ。特にNetflixで配信され世界的な大ヒットを記録している実写ドラマ『ONE PIECE』では、尾田氏自身がエグゼクティブ・プロデューサーとしてストーリー構成やキャスティング、視覚効果の確認に至るまで徹底的な監修を務めている。
本業である『ONE PIECE』の週刊連載に加え、ハリウッド規模の映像プロジェクトや劇場版アニメ、各種イベントのチェック作業が重なる過密スケジュールは想像を絶する。実写ドラマ『ONE PIECE』の成功は世界中のファンを歓喜させた反面、作者のエネルギー消費量は過去最高レベルに達していた。多角的なメディア展開に伴う負荷を調整することも、近年の計画休載を増やす決定的な要因となっている。