岡山県瀬戸内市に突如現れる巨大な倉庫。こここそが、全国のファンから聖地と称される「日本一のだがし売り場」だ。運営を手掛けるのは、長年にわたり地域の食文化を支えてきた株式会社大町。広大な敷地に足を踏み入れると、天井高く積み上げられた駄菓子の山に誰もが言葉を失う。
「子供たちが10円玉を握りしめてワクワクできる場所を守りたい」――そう熱弁を振るうのは、同社を率いる秋山秀行氏だ。伝統的な和菓子・駄菓子製造業を取り巻く環境が激変するなかでも、買い物の楽しさそのものを提示し続ける挑戦を止めていない。店内には昔ながらの珍味やラムネ、ベーゴマやメンコといったレトロ玩具まで隙間なく網羅され、まるで巨大なテーマパークのような活気に満ちあふれている。