制度的な歪みも親たちを追い詰める。多くの企業で導入されている「3歳未満までの時短勤務制度」。子どもが4歳になった瞬間、否応なしにフルタイム勤務への復帰を迫られるケースが後を絶たない。しかし、4歳児は決して「手がかからなくなった」わけではないのだ。
むしろ、お迎えの時間が遅くなることで子どもの情緒が不安定になり、夜泣きや赤ちゃん返りが再発するケースも珍しくない。仕事の責任が増す一方で、家庭内でのケアの必要性も高まる。このミスマッチが、特に母親たちに「退職」という苦渋の決断を迫る要因になっている。社会全体でこの歪みを解消しない限り、少子化の根本的な解決は望めないだろう。