学術界の反応は複雑だ。一部の考古学者は、「安易な発掘は遺跡を破壊するだけだ」と警鐘を鳴らす。800年以上も塩水に浸かっていた金属器が、急激に空気中に晒されれば、一瞬で崩壊してしまう危険性があるからだ。保存処理には数十年単位の時間と、莫大な予算が必要になる。
このプロジェクトが成功すれば、中世日本の金属加工技術や、当時の交易ルートに関する新たな知見が得られることは間違いない。伝説が科学によって検証されるプロセスそのものが、現代の若者たちに歴史への興味を呼び起こす強力なカンフル剤になっていることも事実だ。