結論から言えば、朝ごはんに納豆を食べる行為が逆効果になることはありません。それにもかかわらず「夜に食べるべき」と強く主張される理由は、納豆特有の酵素であるナットウキナーゼの作用メカニズムにあります。
ナットウキナーゼは、血管内にできる血栓を溶解しやすくする働きを持っています。血栓症や脳梗塞、心筋梗塞といった循環器系疾患は、就寝中の水分不足や血流低下に伴い、深夜から早朝にかけて発症リスクが急上昇することが医学的に判明しています。ナットウキナーゼの効果持続時間は食後約6〜8時間とされており、夕食時に摂取しておくことで、発症リスクが高まる就寝中の血流をサポートできるという理屈が「夜納豆推奨論」の根幹です。
しかし、これはあくまで「血栓予防」という単一の目的に焦点を当てた議論に過ぎません。納豆にはタンパク質、ビタミンB群、食物繊維、大豆イソフラボンなど多彩な栄養素が含まれており、朝に摂取することで得られる健康メリットは夜とは全く異なるベクトルで絶大です。