かつては「放送時に見逃したら終わり」だった朝ドラだが、現在はアーカイブ消費によって作品の命運が大きく変わる。初回放送時には世帯視聴率が振るわなかった作品が、中盤からの口コミやSNSでの話題化をきっかけにNHKオンデマンドで過去回が一気に視聴され、怒涛のV字回復を遂げるケースが増加している。
これは、一話15分という朝ドラ特有の短尺スタイルが、現代人の「タイパ(タイムパフォーマンス)」志向に完璧にフィットしているからにほかならない。通勤電車の中や就寝前のわずかな時間でスマホから全話消化できる手軽さが、テレビ離れした若者を再び朝ドラのコンテンツエコシステムへと引き戻しているのだ。