2026年現在、歴史学界では「悪女」という概念そのものへの根本的な再検討が進んでいる。最新の研究によれば、彼女たちに貼られた毒婦のレッテルは、勝利した男たちの手によって編纂された『朝鮮王朝実録』などの官撰史書による政治的歪曲が大きいという。
男尊女卑と厳格な身分制が支配する朝鮮王朝において、女性が政治的影響力を持つこと自体が「悪」とみなされた時代だ。張禧嬪も張緑水も鄭蘭貞も、旧来の権威に挑んだ挑戦者であり、実態は男たちの熾烈な権力闘争の犠牲者でもあった。史体に隠された驚愕の裏側を紐解くと、単なる邪悪な存在ではなく、時代の限界に抗った凄絶な政治的プレイヤーとしての真実が浮かび上がってくる。