この手軽なデコレーションアイテムの隆盛は、製菓・製パン業界全体にも小さくない影響を与えている。著名パティシエの辻口博啓氏をはじめとするトップシェフたちが提唱してきた「美しさと味わいの融合」は、いまやプロの厨房を飛び出し、一般家庭のキッチンへと浸透した。
視覚的な美しさを競うフードスタイリングの世界では、ケーキの立体感を際立たせる高さの設計が極めて重要視される。中央に大ぶりのケーキトッパーを配し、周囲に小ぶりなピックを斜めに挿し込む立体配置の手法は、100円ショップの低価格アイテムによって一気に大衆化したと言えるだろう。