影響は制作の現場だけに留まらない。作品を消費者に届ける流通プラットフォームもまた、制度の対応に激震が走った。業界最大手であるFANZAやその母体であるDMM.comなどの流通事業者は、法律の遵守徹底を最優先課題として掲げ、権利解除のリスクを回避するための厳格な事前確認システムを構築した。
だが、プラットフォーム側のコンプライアンス管理が厳格化するにつれ、サイト上のコンテンツ供給スピードは鈍化。販売停止や取り下げのリスクを嫌ったメーカーが新作のリリースを絞り込んだことで、プラットフォーム全体の流通量は目に見えて減少した。
合法的なプラットフォームでの取扱枠が狭まったことは、ユーザーの流出を招いた。正規ルートでの作品提供が滞る隙を突くように、海外無許諾サイトへのアクセスが急増。健全な流通網の縮小は、業界全体の経済基盤を根底から揺さぶる事態へと発展している。