連日の報道攻勢と市民からの抗議電話により、市役所の窓口業務や通常業務には甚大な支障が生じている。代表電話は鳴り止まず、業務の手を止めざるを得ない一般職員たちの疲弊は極限状態だ。「なぜ関係のない私たちが頭を下げ続けなければならないのか」。現場からは悲痛な叫びが上がる。
地方自治体首長は、単なる事務執行の最高責任者にとどまらない。自治体の「顔」として数千人規模の組織を統率し、住民の生命と財産を守る重責を担う存在である。強大な権限と引き換えに、私生活を含めた高度な品位と廉潔性が求められるのは当然の前提だ。
首長が個人の欲望に溺れ、組織のモラルを崩壊させた代償はあまりに重い。外部企業との誘致交渉や国・県との重要協議が事実上ストップし、まちの将来を左右する大型プロジェクトまでもが宙に浮くなど、地方自治の本質を揺るがす深刻な機能不全が現実のものとなっている。