「丁寧にアイロンを通しているのに、なぜか触覚だけがピョンと横に浮いてしまう」「顔に沿わず、海苔のようにペタッと張り付いてしまう」という現象には、明確な物理的理由が存在します。美容師へのヒアリング調査によると、失敗を引き起こす最大の要因は根元付近から強いテンション(引っ張る力)をかけてアイロンを挟んでいることです。
髪の根元近くに熱と圧力を急激に加えると、生え癖に逆らった不自然な立ち上がりが生まれ、毛先が顔の外側へ跳ね上がるベクトルが発生します。さらに、プレートを途中で止めて手首を急激にひねる操作を行うと、髪の表面に「カクッ」とした折り目が定着してしまいます。サイドバング巻き方アイロンの基本原則は、根元から2〜3cm離れた中間地点からアイロンを滑らせ始め、常にプレートを動かし続けることにあります。
また、熱の当てすぎによる毛先の乾燥やパサつきも、まとまりを失わせて不自然な浮きを助長する大きな要因です。スタイリング剤を何もつけずに高温でプレスを繰り返すと、キューティクルが損傷して毛先が広がりやすくなります。ベースに軽めのヘアオイルやヒートプロテクトミストを少量馴染ませておくことが、触覚アイロン失敗しないコツの第一歩です。