日本国内における「BRTの導入事例は全国」に広がりを見せており、大都市型と地方創生・復興型でそれぞれ独自の進化を遂げています。
1. 都心と臨海部をダイレクトに直結「東京BRT」
首都圏で最も注目を集めているのが、虎ノ門ヒルズ・新橋と勝どき・晴海・有明・豊洲エリアを結ぶ東京BRTです。タワーマンション群が林立し人口が急増した晴海フラッグをはじめとする湾岸エリアにおいて、地下鉄空白地帯を埋める大動脈として機能しています。
「東京BRTのルートと料金」は非常に分かりやすく設計されており、新橋〜勝どき〜晴海などを結ぶ幹線ルートを中心に運行。運賃は都区内の一般路線バスと同水準の大人均一220円(IC・現金同額)に設定されており、燃料電池バスや大型連節バスが日常の足として定着しています。
2. 震災復興のシンボルとなったJR東日本「気仙沼線BRT・大船渡線BRT」
地方部における成功モデルの代表格が、東日本大震災で被災した鉄路を専用道化して再建したJR東日本の気仙沼線BRTおよび大船渡線BRTです。鉄道時代の敷地をアスファルト舗装の専用道に転換したことで、高い定時運行率を達成しました。
現在も気仙沼線BRTの運行状況は極めて安定しており、鉄道時代と比べて駅(停留所)の数を約3倍に増設。病院前や高校前など生活拠点にダイレクトに停車できるようになり、1日あたりの運行本数も大幅に増加しました。鉄道以上の利便性を実現した好例として、全国の自治体から視察が相次いでいます。
3. 地方都市の基軸交通を担う各地のBRT
茨城県の日立市や石岡市(かしてつバス)、新潟市の「萬代橋ライン(新潟BRT)」など、鉄道廃線跡の活用や中心市街地活性化を目的とした導入事例が各地で成果を上げています。道路空間を再配分してバス優先レーンを設ける試みは、地方都市のコンパクトシティ政策とも密接に連携しています。