アニメーション監督の新海誠が描く緻密で情緒的な空の描写は、多くの人々の心を魅了してやまない。特に映画『天気の子』では、東京の街並みとドラマチックな天候の変化、そして神秘的な光の射し込みが見事に表現され、作品の舞台となった都内のスポットは新たな文化的価値を帯びるようになった。
六本木ヒルズの屋上スカイデッキや新宿の超高層ビル群を見渡す歩道橋など、作品の空気感を彷彿とさせる場所で迎える朝は特別だ。雲の隙間から差し込む光の束(天使の梯子)がビル街を照らし出す光景は、まさにスクリーンの中で見た感動そのもの。映画の記憶と目の前のリアルな風景が重なり合う瞬間を求め、早朝からカメラを構えるファンの姿も珍しくない。