12月から2月にかけて、このセンターの風物詩となるのが「サル団子」だ。海からの凍てつく北風が吹き付けると、10頭、20頭、時には50頭以上のサルたちが身体を隙間なく寄せ合い、まるで一つの巨大な毛玉のようになって暖を取る。この光景自体は各地の猿公害現場や保護区でも見られるが、決定的な違いはその「密度」と「包容力」にある。
他地域の群れでは、中央の一番暖かい場所をボスや強い母猿が独占し、弱いサルは外側に追いやられて震えるのが常だ。しかし、淡路島のサル団子は様子が異なる。中央には決まって幼い子ザルや老猿が抱え込まれ、周囲を大人たちが温かく包み込む。外側のサルと内側のサルが時折入れ替わるような仕草も見せる。凍える寒さの中で見せるこの支え合いのシステムは、SNSや映像報道を通じて世界中へと拡散し、見る者の胸を強く打っている。