博多祇園山笠は、2016年にユネスコ無形文化遺産として登録された。この国際的な評価は、世界中から観光客を引き寄せる観光・伝統文化産業としての価値を飛躍的に高めた。一方で、グローバルな視線に晒されることで、「女性参加のあり方」や「伝統衣装のあり方」に対する外部からの評価や質問も増えることとなった。
博多祇園山笠振興会は、伝統的な神事としての骨格を守りつつも、時代に即した広報や多様性への理解を進めるバランス感覚を求められている。伝統をそのまま凍結保存するのか、それとも時代の要求を受け入れつつ少しずつ変化を取り入れるのか。博多の街は今、伝統継承の新たな局面を迎えている。