ビジュアル激変の決定打となったのが、首の付け根に刻まれた約5〜10センチメートルの手術痕でした。この傷跡の位置と形状は、内分泌外科において甲状腺手術(甲状腺亜全摘術など)を行う際に生じる切開創と完全に一致しています。
喉仏の下部に位置する甲状腺は、代謝を司るホルモンを分泌する重要な器官です。ここが自己免疫疾患などによって異常をきたし、ホルモンが過剰に分泌される病気が甲状腺機能亢進症(代表例がバセドウ病)です。
投薬治療でコントロールが難しい場合や、トップアスリートのように早期の根本的治療を要する場合、肥大した甲状腺組織を手術で切除する選択肢が取られます。週刊誌や大手スポーツ紙の取材に対し、複数の内科・外科専門医が「首の傷の位置からして、甲状腺疾患の手術である可能性が極めて高い」と証言したことで、バセドウ病疑惑は信憑性を帯びる結果となりました。