大切な相手へ贈る本命チョコだからこそ、焼き上がりの失敗は絶対に避けたい。オーブンの熱対流と焼き加減のコントロールは、パウンドケーキの成否を分ける最終関門だ。
予熱は指定温度より20度高く設定し、扉の開閉による庫内温度の低下を防ぐのが鉄則。170度でじっくりと焼き上げ、開始から15分ほど経過したタイミングで中央にナイフで一本の切れ目を入れる。これにより、美しい山型の亀裂が中央に刻まれ、火の通りも均一になる。焼き上がりの直後、熱々の状態のまま洋酒を含ませたシロップを打つことで、カカオの香りが一気に閉じ込められ、本命チョコにふさわしい贅沢な余韻が完成する。