「バザールでござーる」が産声をあげたのは1991年11月のことでした。当時、国内パソコン市場で圧倒的なシェアを誇っていたPC-98シリーズをはじめ、自社製品の拡販を狙ったNECの販売促進キャンペーン用キャラクターとして登場したのが始まりです。「ザイール(現コンゴ民主共和国)出身のサルの貴族」というシュールなバックストーリーを持ち、バザール(市場)と語尾の「〜でござる」を掛け合わせたネーミングは、一度耳にしたら離れない強烈なインパクトを放っていました。
クレイアニメーションやコマ撮り手法を駆使した独特のストップモーション映像、そして哀愁とユーモアが同居したオチは、視聴者の心を一瞬で掴みました。店頭で対象商品を購入するともらえるオリジナルノベルティを目当てに、多くの消費者が家電量販店へ足を運ぶという社会現象を巻き起こしたのです。