浜名湖アート・クラフトフェアの最大の魅力は、その圧巻のスケールとロケーションの美しさにある。会場となる浜名湖ガーデンパークは、2004年に開催された「浜名湖花博」の跡地を利用した都市公園だ。水辺の風を感じながら緑豊かな芝生広場を歩くと、白いテントが果てしなく連なっている。
北は北海道から南は沖縄まで。日本各地で活動する名工から新進気鋭の若手作家までが一堂に会する。一般的な催事場のような閉塞感はない。自然光の下で見る陶器のグラデーションや、風に揺れるテキスタイルの質感は、屋内の展示では決して味わえない生き生きとした表情を見せる。
買い手にとっても、これは単なるショッピングではない。作家の手に刻まれたタコや、作品の背景にある苦労話、素材へのこだわりを直接聞き出しながら買い物を楽しむ。この「対面販売の原点」とも言えるコミュニケーションこそが、リピーターを惹きつけて離さない本質的な理由だ。