この曲の最大の特徴は、歌い出しから漂う圧倒的な「自己評価の低さ」だ。主人公は自分を「価値のない存在」のように捉えている。そんな彼が、ある日突然、恋に落ちる。いや、落ちてしまったのだ。自分が誰かを幸せにできるわけがないという諦めと、それでも「君」を離したくないというエゴ。この矛盾した感情が、冒頭から聴き手の胸を締め付ける。
「僕の人生に君を巻き込んでいいのだろうか」という葛藤。それは、現代の若者が抱える「他者への踏み込みにくさ」にも通じるものがある。傷つくのも傷つけるのも怖い。そんな臆病な背中を、この曲は無理に押すのではなく、隣で一緒に震えてくれるのだ。