八代亜紀さんを語るうえで絶対に外せないのが、本格派の油絵画家としての圧倒的な実績です。幼少期から絵を描くことを愛し、芸能活動の多忙を極める合間を縫ってアトリエに籠もり、独学で卓越した技術を磨き上げました。
その実力は国内にとどまらず、世界最古の公募展として知られるフランスの美術展覧会「ル・サロン」において1998年から5年連続入選という快挙を達成。その後、日本人としては極めて稀な「永久会員」の称号を授与されるに至りました。
彼女が手掛けた油絵作品の主要なモチーフは、愛らしい猫のポートレートのほか、女性の繊細な表情やしなやかな身体のラインを描いた人物画・裸婦画でした。光と影を巧みに操る写実的なタッチで、人間の持つ根源的な美しさをキャンバスに表現。こうした「画家としてヌードデッサンや裸婦の美を追求していた」という高尚な芸術活動の事実が、いつしか大衆の間で「八代亜紀本人のヌード」という誤った情報へとすり替わって伝わった側面も見逃せません。