抜歯矯正で口元が引っ込みすぎ?老け顔化の真相と再治療のリアル

抜歯矯正で口元が引っ込みすぎ?老け顔化の真相と再治療のリアル

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インターネット上の「抜歯矯正 失敗 後悔 ブログ」やSNSのコミュニティを調査すると、治療を終えた患者たちの切実な叫びが数多く確認できます。「口元が下がりすぎて口角が上がらなくなった」「笑ったときに歯がほとんど見えず、おばあさんのような口元になった」「横顔の厚みがなくなり、頬骨ばかりが目立つ」といった生々しい体験談が目立ちます。中には、口元が閉じにくくなったり、舌の収まるスペース(舌房)が狭小化して息苦しさを感じたりする機能障害を訴える声も少なくありません。

こうしたトラブルの根底にあるのは、美の指標とされる「Eライン(エステティックライン)」に対する過度の執着です。鼻先と下顎の先端を結んだ直線に唇が触れない、あるいはやや内側にある状態を理想とする基準は、元来、鼻が高く下顎の発達した欧米人の骨格をもとに定義されたものです。起伏が緩やかで鼻の高さが控えめな日本人の骨格において、機械的にEラインの内側まで唇を押し込めば、顔面の立体感が喪失するのは自明の理といえます。

審美的な違和感の正体は、数値的な基準と個人の骨格とのミスマッチにあります。顎の骨がもともと小さい人や、口唇が薄い人が過度な抜歯移動を行うと、Eラインの引っ込みすぎによる違和感が顕著に現れます。美しさを求めるあまり、全体の顔貌調和を置き去りにした治療計画が、取り返しのつかない後悔を生む引き金となっています。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。