アニメカルチャーにおける両局の存在感は極めて大きいものの、そのアニメ放送枠の比較を行うと、ターゲット層とビジネスモデルにおける明確な住み分けが見て取れます。
テレビ東京のアニメ枠は、夕方や朝の時間帯を中心とした「ファミリー・キッズ・少年向け」の王道作品が伝統的な強みです。『ポケットモンスター』をはじめとする世界的メガIPや、『週刊少年ジャンプ』連載作品のアニメ化などを数多く手がけ、TXN系列を通じて全国の子供たちへ届ける全国ネット型ビジネスを展開しています。もちろん深夜アニメ枠も保有していますが、基本的には自社が製作委員会へ深く関与し、長期的なライツビジネスを展開する作品が主流です。
対してTOKYO MXは、「深夜アニメ(UHFアニメ)の絶対的ハブ」としての地位を確立しています。製作委員会が放送枠を買い取るタイムテーブル構造を活用し、毎クール数十本に及ぶ深夜アニメを集中放送しています。声優番組やコアなアニメファン向け作品の放送本数は民放随一であり、深夜帯の番組表がアニメで埋め尽くされる編成はMXならではの光景です。大衆向け・全国展開のテレ東に対し、コアファン特化・トレンド発信基地のMXという鮮烈なコントラストが形成されています。