アルペンの歴代CMを一覧化すると、起用タレントの属性が年代ごとに明確に分岐している。1980年代から1990年代は「スポーツできる芸能人」が中心で、スキーやゴルフの腕前が実際に高いタレントが好まれた。2000年代に入ると、歌手や女優を起用したイメージ重視のCMへとシフトし、CMソングがオリコンチャートにランクインする事例も出た。2010年代は「家族で楽しむスポーツ」というテーマが強まり、子役やファミリー層に支持されるタレントが登場する。
この変遷の背景には、アルペンの店舗網の拡大とターゲット層の変化がある。創業当初はスキー用品専門店だったが、ゴルフ、ランニング、アウトドア、そして2026年代にはウエアやシューズの一般販売へと領域を広げた。CMのメッセージも「競技者向け」から「生活者向け」へと重心を移した。関係者への取材によれば、起用タレントの選定基準は「競技経験の有無」よりも「ブランドの親しみやすさを体現できるか」に重きが置かれるようになっている。