『アンナチュラル』で確立されたリアリティ溢れる犯罪描写と警察・法医学の連携は、その後制作された『MIU404』、そして大ヒット映画『ラストマイル』へと受け継がれることになります。
同じ世界観を共有する「シェアード・ユニバース」作品として、それぞれの物語に登場する犯人や事件の背景には、共通する社会への痛烈な問題意識が流れています。例えば『MIU404』で描かれた現代の孤独や闇バイト問題、『ラストマイル』で描かれる物流業界の歪みと爆破事件など、いずれも単なるフィクションに留まらない切実さを帯びています。
こうした一連の作品群は、日本のテレビドラマ制作業界におけるサスペンスのクオリティを一段上のステージへと押し上げました。『アンナチュラル』の犯人役たちが放った存在感は、その後の野木亜紀子ワールドの原点として、今なお重要な意味を持っています。