魚をテーマにした代表作として真っ先に名前が挙がるのが、1951年公開の短編『ジェリーと金魚(原題:Jerry and the Goldfish)』です。
本作は、ラジオから流れる軽快な料理番組を聴いたトムが、水槽で泳ぐ金魚をメインディッシュに仕立て上げようと企む魚を食べる回の決定版。トーストに挟もうとしたり、フライパンでソテーしようとするトムの執念と、危機一髪で金魚を救出するジェリーの攻防が息もつかせぬスピードで展開します。
作中に登場するトムとジェリーの金魚の名前について、公式設定上は固有の固有名詞が与えられておらず、クレジットでも単に「Goldfish」と表記されています。しかし、ジェリーに助けを求めて寄り添う愛らしい仕草や、終盤で見せるダイナミックな脱出劇によって、名前がなくとも主役級の存在感を誇る名キャラクターとしてファンの心に刻まれました。