2008年、AKB48劇場のステージで幕を開けたチームBの『パジャマドライブ』公演。そのセットリスト中盤、静まり返る場内にイントロが響き渡った瞬間、アイドルの歴史に新たなページが刻まれた。マイクを握り締めて登場したのは、当時まだ10代半ばだった柏木由紀と渡辺麻友のふたりだ。
王道アイドルとしての清純さを前面に出していた渡辺麻友と、しなやかな歌唱力と表現力で魅せる柏木由紀。総合プロデューサーの秋元康は、対極の魅力を秘めたこの二人に、あえて大人びた失恋の痛みを歌わせるという賭けに出た。結果として、このキャスティングは完璧な化学反応を引き起こす。「まゆゆきりん」という伝説的ユニットの原点は、まさにこの曲の切ないリフレインと共に誕生したのだ。