導入を検討するライダーが最も直面するハードルが、キット本体の導入コストです。現在、市場で流通しているスノーバイクキットの価格は、主要メーカーの主力モデルで80万円から150万円前後(為替や輸入関税、年式により変動)が相場となっています。
世界的なシェアを誇り、日本国内でも圧倒的な知名度を持つのが、ポラリス(Polaris)傘下のティンバースレッド(Timbersled)です。ティンバースレッドの評判を専門ショップやベテランライダーに取材すると、「深雪での浮力とトラバース(斜面トラバース)の安定感が抜群」「サスペンションの追従性が高く、ギャップでの突き上げがマイルド」と高い信頼を獲得しています。他には軽量性に優れるカモソ(Camso DTS)や、アグレッシブなフリースタイルに適したマウンテンホースなども選択肢に挙がります。
トータルのバイクのキャタピラ化費用としては、キット代金に加えて以下の周辺パーツや工賃を見込む必要があります。
・スノーコンバージョンキット本体:約90万〜140万円
・車種別専用マウントフィッティングキット:約5万〜10万円
・キャブレターやFIの低温対策用サーモスタット・エアインテーク防雪パーツ:約3万〜6万円
・ショップでの初期組込み工賃(DIY不可の場合):約5万〜10万円
合計すると約110万〜160万円程度の初期投資が目安となります。高額に感じられますが、新車で本格的なマウンテンスノーモービルを購入する場合(250万〜350万円超)と比較すると、愛車を活用できる分コストを大幅に抑えられる計算です。