現代のラーメンファンにとって、ネット上のリアルな口コミやデータは欠かせない指針となっている。「食べログ」のランキング上位をキープする名店や、「ラーメンデータベース」で常に高いポイントを獲得している阿佐ヶ谷の店舗には、連日遠方からも多くのフリークが詰めかける。レビュー欄を覗くと、「スープのパンチが違う」「酒井製麺の茹で加減が神がかっている」「卓上のニンニクと行者ニンニクの相性が最高」といった熱量度の高い書き込みで溢れている。
だが、真の通たちが注目しているのは、まだ大行列にはなっていない路地裏の穴場店だ。口コミサイトで高得点を叩き出す店舗の影で、地元住民やコアなラヲタだけが密かに通い詰める名店が存在する。そうした店舗は、過度なメディア露出を避けつつも、スープのブラッシュアップを日々重ねている。ネットの評価をチェックしつつ、自らの足で新たな隠れ名店を発掘する楽しみこそが、阿佐ヶ谷散策の醍醐味と言えるだろう。