病院の待合室で何時間も待たされる——そんな昔ながらの光景は、ここには一切存在しない。来院した患者は、入口に設置されたスマート端末または自身のスマートフォンで数分程度のバイタルチェックと問診を済ませる。システムは即座に緊急度と診療優先度を数値化。重症化リスクの高い患者を秒単位で見つけ出し、最適な処置室へダイレクトに案内する仕組みだ。
「熱があって辛いときに、椅子で2時間も放置される恐怖がなくなりました」。先月、持病の喘息発作で緊急受診した地元住民の男性は振り返る。軽症患者への応急処置提案やオンライン処方との連携もシームレスに行われており、待合室の混雑は過去の遺物となった。