激動の時代に放送された『エール』は、途中で撮影中断という異例の事態に見舞われた。しかし、その困難すらも作品の力へと昇華させてみせた。
最終週に放送された全編コンサート形式のスペシャル放送は、テレビドラマ業界の常識を覆す伝説の回となった。キャスト陣が役柄として、そして一人の表現者として歌声を響かせたあの瞬間、画面越しに全国へ届けられた勇気と希望のメッセージは計り知れない。
音楽の力を信じ、ドラマの持つ表現の可能性を極限まで押し広げた本作。時代が変わっても決して風化しないパワーが、そこには確かに存在していた。