世間を震撼させたホスト殺傷事件の真相とは何だったのか。取り調べや公判で明かされたのは、極端な独占欲と、金銭的・精神的に極限まで追い詰められた女性の破滅的な心理状態でした。
法廷で語られた供述によると、加害者は「好きで好きでたまらなかった」「彼を殺して自分も死ぬことで、永遠に一つになりたかった」と歪んだ愛情を吐露。しかし、単なる恋愛感情の暴走だけでは片付けられない複雑な力関係が存在していました。
女性は被害者であるホストから「ナンバーワンにするために応援してほしい」「将来一緒に暮らそう」といった甘い言葉を信じ込まされ、連日のように高額なシャンパンタワーを注文。自身の貯蓄を使い果たした後は、風俗店などで昼夜を問わず働きながら売上を支え続けていました。しかし、金銭が尽きかけるにつれて冷淡になっていくホストの態度に直面し、「自分は金づるでしかなかったのか」という絶望が、いつしか激しい殺意へと反転していったのです。