石原慎太郎氏を語る上で、実弟・石原裕次郎氏との兄弟の絆を外すことはできません。知性と論理で時代を切り開く兄・慎太郎と、圧倒的な愛嬌とスター性で大衆を魅了した弟・裕次郎。二人は性格もアプローチも全く異なりながら、互いを誰よりも深く信頼し、リスペクトし合っていました。
慎太郎氏が国政選挙に出馬した際には、裕次郎氏率いる「石原軍団」が全国規模で応援に駆けつけ、炊き出しやパレードで大衆を熱狂させたエピソードは伝説となっています。また、裕次郎氏の死後に執筆された兄弟の軌跡を描いた小説『弟』はミリオンセラーを記録し、多くの人々の涙を誘いました。
「裕次郎がいなければ、私の人生はまったく違ったものになっていただろう」と慎太郎氏自身が語ったように、互いが互いの才能を触発し合い、昭和という熱狂の時代を駆け抜けた最強の兄弟関係でした。