麻原彰晃率いるオウム真理教が引き起こした一連の事件の中でも、世界に凄まじい衝撃を与えたのが1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件だ。首都・東京の中枢を走る営団地下鉄(現・東京メトロ)の3路線5車両に化学兵器サリンが同時に散布された。乗客や駅員ら14人が死亡し、6,000人以上が重軽傷を負うという、前代未聞の無差別無差別テロであった。
教団の暴走はこれにとどまらない。坂本堤弁護士一家殺害事件や松本サリン事件をはじめ、猛毒のVXガスを用いた襲撃、自動小銃の密造、さらには国家転覆を企てた武装化計画など、その凶悪性は留まるところを知らなかった。麻原は自らを絶対的な神と位置づけ、狂信的な教義によって信者を支配。13年間に及ぶ長期裁判の末、2006年に最高裁で死刑判決が確定した。