学習者が最も混乱しやすいのが、通常動詞「lavar」と再帰動詞「lavarse」の使い分けです。両者の違いを一言で言えば、「洗う対象が外部のモノ・他者なのか、自分自身なのか」という点にあります。
具体的なシチュエーションで比較してみると、その違いは明瞭です。
- lavar(他動詞):外部のモノや他者を洗う
・Lavo el coche.(私は車を洗う)
・Mi madre lava los platos.(母は皿を洗う)
・Lavo al perro.(私は犬を洗う) - lavarse(再帰動詞):自分自身の体や部位を洗う
・Me lavo la cara.(私は顔を洗う)
・Se lava las manos.(彼/彼女は手を洗う)
ここで特筆すべき文法ルールが一つあります。日本語や英語の感覚だと「自分の手を洗う」と言う際に「my hands」「mis manos」と所有形容詞を使いたくなりますが、スペイン語では「Me lavo las manos」のように定冠詞(las)を使うのが自然です。「me」という再帰代名詞によって「自分の手を洗っている」という事実がすでに文法上明らかなため、二重に所有を表す単語を重ねないのがネイティブの感覚です。