人神を討つべく着々と準備を進めていたラプラスの運命を狂わせたのが、第2次人魔大戦末期に勃発した「闘神」との頂上決戦でした。
ヒトガミの操り人形となった闘神鎧を纏う闘神(バーディガーディ)の急襲を受けたラプラスは、激烈な死闘を繰り広げます。その衝撃は大陸そのものを両断し、現在「リングス海」と呼ばれる巨大な海を生み出すほどでした。この戦いで相打ちとなったラプラスは、肉体はおろか魂そのものを激しく損壊され、自らが開発中だった不完全な転生法が暴走。結果として、ひとつの存在が「技神」と「魔神」という二つの不完全な存在へ分裂して転生することになりました。
この魂の分裂こそが、『無職転生』世界における最大の悲劇の引き金となります。
- 技神ラプラス:ラプラスの「戦闘技術」「知識」「理性」を受け継いだ半身。しかし、ヒトガミを倒すという本来の記憶や使命を失っており、世界の頂点に君臨しながらも自らの技の研鑽と「七大列強の石碑」の普及にのみ没頭する無害な隠者となった。
- 魔神ラプラス:膨大な「魔力」と「龍族の誇り」、そして人神への激しい殺意を受け継いだ半身。しかし人神の姿を忘却した結果、人神の使徒である「人族」そのものを憎悪の対象と誤認。「人族を地上から根絶やしにする」という狂気の執念に憑りつかれ、のちのラプラス戦役を引き起こした。