一押しのキャラクターが一過性の流行で終わらず、長年にわたって親しまれ続ける背景には、強固なメディアミックスの枠組みが存在する。原点となる絵本を刊行し続けるフレーベル館は、子供たちの読書体験の第一歩として作品を届け続けてきた。
さらに、アニメーション制作を担うトムス・エンタテインメントによる高品質な映像表現と、日本テレビ系列での長年の地上波放送が、全国の茶の間に日常的な接点を作り出してきた。毎週の放送で親しみやすさを養いつつ、現代のライフスタイルに合わせてHuluなどの定額制動画配信サービスでも『それいけ!アンパンマン』の過去作品や劇場版が常時視聴可能となっている。テレビのリアルタイム視聴からオンデマンド配信へ、時代の変化に柔軟に対応するデジタル戦略が、常に新しいファン層を獲得し続ける原動力だ。