単なる尿素水であれば水道水と肥料用尿素を混ぜれば作れると考えるかもしれないが、それは致命的な誤解である。車両用として認められているのは、尿素濃度32.5%の無塩・高純度水溶液であるAUS 32という厳格な規格に適合したものだけだ。
不純物がわずかでも混入すると、触媒の微細な孔が詰まり、数万円から数十万円に及ぶ触媒ユニット全体の交換を余儀なくされる。この品質基準を世界統一規格として定めているのがISO 22241である。また、「AdBlue」という名称自体は、商標権を持つドイツ自動車工業会が厳しい品質管理試験に合格した製品だけに利用を許諾しているブランド名なのだ。