宇佐美時重の特異性は、残忍さだけにとどまりません。SNSやファンのコミュニティで幾度となくトレンド入りを果たしたのが、札幌での連続殺人事件捜査における一連のシークエンスです。
娼婦連続殺人犯・マイケル・オストログ(ジャック・ザ・リッパーを模倣した変態脱獄囚)の犯行現場を調査する際、宇佐美は現場に残された痕跡から犯人の心理をプロファイリングする過程で、自らの体液を放出して犯人と同化するという常軌を逸した行動に出ました。この場面は読者から「精子探偵」と名付けられ、週刊ヤングジャンプ掲載当時から絶大な反響を呼びました。
ファンの間では「ドン引きしたけれど、宇佐美だから許される謎の疾走感がある」「ギャグと猟奇殺人の境界線を平然と飛び越えてくる」と評され、野田サトル作品ならではのシュールレアリスムと狂気の融合体として高い支持を集めています。頬のホクロにいたずら書きをされても意に介さず、鶴見の前で無邪気に振る舞う姿と、任務で冷酷に刺青人皮を剥ぎ取る残虐性とのギャップが、読者の脳裏に強烈な爪痕を残しました。