かつての二川店は、単に物品を売る場を超えたコミュニティの結節点でした。毎週水曜日や週末に入稿される新聞折り込みチラシには、「朝市」「夕市」の目玉商品が並び、近隣住民はチラシの赤文字を囲みながら献立を決めていたものです。
地元住民への聞き取りや当時のSNS記録、口コミサイトの記録を辿ると、特に支持されていたのは店内加工の惣菜や、地元市場から仕入れた鮮魚でした。「ポテトサラダや揚げ物の味が家庭的で通っていた」「店員さんが高齢の母の荷物を運ぶのを手伝ってくれた」といった温かい記憶が今も数多く語られています。
営業時間は朝から夜まで地域住民の生活リズムに寄り添い、車を持たない住民にとって徒歩や自転車で通える唯一のライフラインでした。それだけに、閉鎖が現実となった直後の地元掲示板には、「明日からどこで買い物をすればいいのか」「日々の楽しみだった店員さんとの世間話が消えてしまった」という悲痛な叫びが溢れ返ったのです。