テレビ画面では四季折々の美しい風景や穏やかな日常が映し出されますが、実際の山奥での自給自足生活は日々の地道な労働の上に成り立っています。取材や地元関係者の証言によると、山口県の山間部における生活維持には、都市部では想像もつかない手間とコストがかかっています。
まず水環境について、公営水道が届かないポツンと一軒家では、山から湧き出る沢水を数百メートルにわたってポリエチレン管で引き込むケースが一般的です。大雨や落ち葉の堆積によってパイプが詰まれば、急斜面を登ってメンテナンスを行わなければなりません。また、暖房や風呂の熱源として使われる薪の確保には、年間を通じてチェーンソーでの伐採と薪割り作業が不可欠です。
気になる現在の様子についてですが、多くの住人は放送後も変わることなく平穏な日々を過ごしています。一部の高齢の住人においては、冬季のみ麓の家族宅に身を寄せる「季節移住」を取り入れたり、見守りネットワークや移動販売車の支援を受けながら、無理のない範囲で愛着ある我が家での暮らしを継続しています。