日本の年末を象徴するNHK紅白歌合戦の舞台でも、二人はそれぞれ唯一無二の伝説を刻んできた。歌手活動30余年を経ての初出場となったステージで、薬師丸がオーケストラをバックに披露した圧巻の歌唱は、視聴者の心を激しく揺さぶった。静寂の中に響き渡る透き通った声は、会場全体の空気を一変させた。
玉置浩二もまた、安全地帯として、あるいはソロとして同番組に出演し、魂を削るような熱唱で日本中を震撼させてきた。一切の妥協を許さないパフォーマンス。アプローチこそ対照的だが、ステージ上で放たれる純度の高いエネルギーは、二人が本物の表現者である証左にほかならない。